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永目 諭一郎; 平田 勝; 中原 弘道
Handbook of Nuclear Chemistry, Vol.2, p.219 - 282, 2003/00
核・放射化学ハンドブックの「超ウラン元素の製造と化学」の章をまとめたものである。超ウラン元素発見の歴史,未知の超ウラン核種の合成と同定,超ウラン原子核研究の最近の進歩と成果について述べる。また超ウラン元素の溶液,固体化学的性質についてアクチノイド概念の立場から解説するとともに、最近のXAFSを用いた実験や計算科学的手法によるアクチノイド研究を概説する。
宮部 昌文; Geppert, C.*; 大場 正規; 若井田 育夫; Wendt, K.*
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 35(18), p.3865 - 3877, 2002/09
被引用回数:12 パーセンタイル:50.11(Optics)自動電離準位の光学特性はレーザー極微量分析に必要な高効率電離スキームを決めるうえで重要である。本研究では、3段階共鳴電離分光法を用いて、イオン化極限から約1300cmの範囲に存在する約200個の自動電離単位について、そのエネルギー,全角運動量,自動電離速度を測定した。また全角運動量の確定した自動電離準位へ向かう電離遷移を観測することで、約70個の中間準位の全角運動量を新たに確定した。観測された自動電離速度の角運動量依存性は、遠心力ポテンシャルバリアの効果で説明できることがわかった。
宮部 昌文; 大場 正規; 若井田 育夫
Journal of the Physical Society of Japan, 70(5), p.1315 - 1320, 2001/05
被引用回数:8 パーセンタイル:48.6(Physics, Multidisciplinary)3段階共鳴電離質量分析法を用いて、ウラン原子の、32000~36000cm及び49950~50500cmの2つのエネルギー領域に存在する多くのエネルギー準位の同位体シフトを、20mK程度の精度で測定した。測定した自動電離リドベルグ準位の同位体シフトをもとに、ウランのイオン化ポテンシャルに+445mK(U-U)の同位体差が存在することをはじめて明らかにした。
宮部 昌文; 大場 正規; 若井田 育夫
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 33(21), p.4957 - 4972, 2000/11
被引用回数:21 パーセンタイル:67.7(Optics)ウラン原子の高励起準位は、レーザー微量分析や同位体分離で利用可能な、高効率電離スキームを選び出すうえで重要である。そこで共鳴電離分光法によって高励起状態の探査を行った。今回の測定により、31300~36400cmの範囲に存在する450個以上の奇パリティ状態が観測され、そのうち約150個がこれまでに報告されていない新しい準位であった。全角運動量(J値)の選択則に基づき、これらの準位のJ値を決定した。
大場 正規; 赤岡 克昭; 宮部 昌文; 若井田 育夫
JAERI-Research 99-028, 12 Pages, 1999/03
2段階で励起するレーザー誘起蛍光法を用いたウラン原子のゼーマン効果測定により、従来の測定法では測定できなかったエネルギーレベルのJ値、g因子を求めることができた。今回の測定では32000cm~35000cmのレベル27本について測定し、その結果を報告する。
小倉 浩一; 柴田 猛順
Japanese Journal of Applied Physics, Part 2, 37(11B), p.L1403 - L1405, 1998/11
被引用回数:3 パーセンタイル:18.89(Physics, Applied)ウラン235を高い選択率でイオン化できる二波長二段階共鳴イオン化スキームを見い出した。このイオン化スキームの自動電離準位は大きな同位体シフト、0.5/cm、を持つと同時にスペクトル幅が0.08cmと非常に狭い。ウラン235のイオン化の高い選択性は中間準位の同位体シフトだけではなく、自動電離準位の大きな同位体シフトと狭い線幅によるものであることがわかった。また、そのスキームの中間準位、23197cm,の寿命は、遅延法により215nsと求まった。
小倉 浩一; 柴田 猛順
JAERI-Research 98-036, 15 Pages, 1998/07
ウラン235を高い選択率でイオン化できる二波長二段階共鳴イオン化スキームを見い出した。このイオン化スキームの自動電離準位は大きな同位体シフト、0.51cm、を持つと同時にスペクトル幅が0.08cmで非常に狭い。ウラン235のイオン化の高い選択性は中間準位の同位体シフトだけでなく、自動電離準位の大きな同位体シフトと狭い線幅によるものであることがわかった。また、そのスキームの中間準位、23197cm、の寿命は、遅延法により215nsと求まった。
菊地 章; 小川 清行; 岩本 多實
JAERI-M 5681, 15 Pages, 1974/04
3種類のウラン炭化物、UC.87、UC-15wt%UCおよびUC-Cが調製され、粒状で、約4000kg/cmまでの応力、1450C以下の温度および20時間までの条件下で加熱された。UCの分解によるUC生成量はX線回析法によって測定された。UC生成量は応力および過熱時間の増大とともに増加することが認められ、さらに温度に対して1400Cで最大の生成量であること、また生成に対する最小必要応力値が約600kg/cmであることが判った。UC生成への応力の効果として、UC中のウラン原子へのUC中原子配列の変化速度が律速となることが推定され、さらに炭化物の塑性がこの生成に関連をもつことが予想される。